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白&ロゼと中国料理10品のマリアージュ ~ガスコーニュ地方の「ドメーヌ・タリケ」~

白&ロゼと中国料理10品のマリアージュ ~ガスコーニュ地方の「ドメーヌ・タリケ」~

ガスコーニュ地方にある「ドメーヌ・タリケ」の『タリケ・クラシック2021年』は40回目のヴィンテージを記念しラベルを一新。

「ドメーヌ・タリケ」よりこのニュースとともに7本のワインが届いたので、『ミシュランガイド東京』2022年度版でビブグルマンに輝く「中国菜 膳楽房」(神楽坂)にて、中国料理とのマリアージュを楽しみました。

text & photo by Chiyoko IIJIMA

「ドメーヌ・タリケ」はガスコーニュ地方で100年以上の歴史を持つ家族経営のワイナリーです。同ドメーヌの起源は古く、元々はアルマニャックの生産で知られていました。数年前にはアルマニャックの豪華な蒸留施設もお披露目しています。現在は5代目のレミーとアルミンのグラッサ兄弟が当主としてスティルワインにも力を入れています。

「ドメーヌ・タリケ」があるガスコーニュ地方は大西洋とピレネー山脈に挟まれたフランス南西部にあります。ボルドーの南といえば位置がわかりやすいかもしれません。

 この地の特徴は昼夜の寒暖差が大きく、夏でも暑くなり過ぎないため、ブドウに酸と果実味がキープされることです。

 40回目の収穫を迎えた「タリケ・クラシック」はタリケ初の白。ユニ・ブランを中心にした複数のブレンドで、軽くてフレッシュ、生き生きした酸味、果実味が特徴です。

 今回の中国料理とのマリアージュで酸味や辛味、さらに油脂など様々な味わいとマッチし、懐の広さをみることができました。

 また中国料理にロゼは鉄板アイテム。チャーミングな甘さをたたえたロゼはスパイシーなスペアリブに威力を発揮していました。

 中国料理には赤を合わせることも多いですが、フレッシュフルーティー、芳醇な果実味、ハーブの爽快感など今回は異なるタイプの白で通しました。赤の渋みや果実味、凝縮感などとはまた違った余韻も軽快なマリアージュが楽しめました。

 これらの白は点心や餃子はもちろん、甜麵醬などの濃い味付けなど、多彩な中国料理ともマッチすることでしょう。

「中国菜 膳楽房」は台湾や四川などの郷土料理や、旬の野菜や素材を地方にとらわれずに自由な発想で工夫した料理が楽しめます。それでは今回のマリアージュを紹介します。

前菜の盛り合わせ。手前から時計回りにクリームチーズの紹興酒漬け、豚のチャーシュー、おおまさり(落花生)、蒸し鶏の四川風、中央がクラゲ。フレッシュフルーティーでしっかりした酸味の『タリケ クラシック2021年』、芳醇な果実味『タリケ シャルドネ 2021年』はシンプルな味わいからスパイシーな味まで幅広く合います。
40回目のヴィンテージを記念したラベル『タリケ クラシック2021年』。品種はユニ・ブラン、コロンバール、ソーヴィニヨン・ブラン、グロ・マンサンのブレンド。
パクチーとチャーシューのサラダにはハーブのアロマが溢れる『タリケ ソーヴィニヨン 2021年』が寄り添います。
塩味のあっさりした海鮮の卵とじには、キりッとした酸味と豊かな果実味の『タリケ コーテ 2021年』と合わせて。品種はシャルドネ50%、ソーヴィニヨン・ブラン50%。
自家製ラー油、花椒を使った穏やかな辛味の麻婆豆腐。グロ・マンサン、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨンのガスコーニュらしいスタイルの『タリケ レゼルヴ 2020年』が辛味を引き立てます。またメルロー、カベルネ・フラン、シラー、タナの『タリケ ロゼ 2021年』のほんのり甘やかな味が辛味を包み込んでくれます。
スペアリブの四川風唐揚げ。骨付きスペアリブの唐揚げに自家製ラー油などのタレをからめたピリ辛味。パンチのある味わいには甘やかさのなかに力強さのある『タリケ ロゼ 2021年』を合わせて。
カエルのスパイシーパン粉炒め。淡泊で柔らかいカエル腿肉にサクサクとした辛味の効いたパン粉がアクセントに。スパイシーなパン粉にフォーカスするなら『タリケ ロゼ 2021年』を。鶏肉のようなカエルにフォーカスするなら、ハーブ感やミネラル感、果実味の『タリケ コーテ 2021年』を。
牛モツと発酵キャベツの酸ラー煮込み。酸味の裏から辣の辛味が下支えする味。フレッシュ感と果実味、ほんのり塩味も感じる『タリケ クラシック2021年』が酸と辣に寄り添います。『タリケ ソーヴィニヨン 2021年』は穏やかな柑橘の風味やハーブのアロマがスープの酸味をより引き立てます。
ズワイガニとパイナップル塩麹の玉子焼き。素材の凝縮した味わいの玉子焼きには、樽由来の力強さのある『タリケ シャルドネ 2021年』を。
クロレラを練り込んだリーメン。チャーシューやネギ、ザーサイ、ゴマ油などのタレであえて。ややピリ辛でゴマ油などのリッチな味には果実の複雑味のある『タリケ レゼルヴ 2020年』がマッチ。
手前から時計回りに。紹興酒入りアイスクリーム、杏仁豆腐、マンゴープリン。糖度の高いグロ・マンサン100%で、ほのかな甘口の『タリケ プルミエール グリヴェ 2021年』を合わせて。