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スコットランド「ハービストン オールド・エンジン・オイル」
「Harviestoun Brewery Old Engine Oil」
この魚、何かおわかりですか? 「ギンポウ」です。太いドジョウのような姿形をしています。5~6月くらいしか流通しない幻の魚だといわれています。東京では江戸前の天ぷら屋さんくらいにしか見られないと思います。
でもたまに、神奈川県の小柴で行われるアナゴの底引き網漁にひっかかることがあります。今回、それを仕入れました。
江戸前天ぷらの華である魚ですから、これまでのご紹介した白身魚のように、やはり揚げ物がいい。イメージは今回も「フイッシュ&チップス」で、薄く薄力粉をつけて揚げました。千葉県産の生落花生を薄皮が付いたままで揚げて添えています。
「フイッシュ&チップス」ですから合わせるのはビールで。ギンポウも落花生もしっかりした身質なので、リッチで濃厚なスコットランドの「ブラック・エール」を合わせました。ホップの香りと麦の甘味のバランスがよいこの黒いビールはこれから訪れる本格的な秋の訪れを思わせ、同時に、ギンポウの旬の終わりも感じさせてくれます。