①小柴産「梅雨アナゴ」と千葉産「デストロイヤー」のフイッシュ&チップス風
×
スコットランド「ブリュードッグ パンク・アイピーエー」
ANAGO(Whitespotted Conger) × Beer“BrewDog Punk IPA”
梅雨の時期は一年のうちでアナゴがもっともおいしくなるといわれ、「梅雨アナゴ」と呼ばれます。冬の間に冬眠状態だったアナゴは梅雨の時期に活発に動き出します。さらに梅雨には雨が川に流れて海に養分を運び、海が豊かになります。えさを旺盛に食べ、もっとも脂がのるというわけです。
東京湾でとれるいわゆる江戸前が最良とされています。羽田沖が最高と言われたりしますが、今回は小柴のアナゴで最高峰のひとつです。おすし屋さんだったら煮穴子となるのでしょうが、ここはワインバーですからもっとシンプルにフライ(うす衣のてんぷら)にして風味をぎゅっと閉じ込めました。
ジャガイモのフライを合わせました。おもしろいジャガイモを見つけましてね。名前を「デストロイヤー」といいます。顔が覆面つまりデストロイヤーに似ているからこの名がつきました。これは千葉の農家さんから分けてもらったのですが、もともとは長崎で20年以上もかけて改良されたものです。ジャガイモには土壌消毒が不可欠なのに、このジャガイモは消毒が不要なので無農薬栽培も可能です。ジャガイモにサツマイモを加えたような甘くほくほくした食感が特徴です。収穫は5月~6月頃なのですが、1~2か月くらい寝かせたほうがおいしくなります。
デストロイヤーにそっくり
魚のフライとジャガイモのフライの組み合わせ。もうおわかりですね。イギリスの名物「フイッシュ&チップス」のイメージです。だから合わせるお酒もビールで。ホップをたっぷり使ったグレープフルーツのような香りの爽やかながら味のあるビール「Punk IPA(パンク・アイピーエー)」がこのフライにはぴったりです。